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Matcherという、学生さんとオトナのお悩み相談所

かーみーです。

Matcherという、学生とオトナのマッチングサイトがある。オトナ側の人間になってわかったこと。

 

karmie.hatenablog.com

 

 

さて自分はまったく人事部には縁のないサラリーマン人生を歩んできたのだが、人事部の発案で「Matcher」というOB訪問サイトに登録している。これが意外と面白い。

 

Matcherは「行きたい会社にOBがいない学生」と、「そんな学生の相談をしつつ、自社にも興味をもってもらいたい企業」のマッチングの場を提供するサービス。

幸いにもそこそこの数の学生にお会いしている(多分、私の会社では1番目か2番目に多く学生にあっているんじゃないか?)。

 

その場で(大した役に立っているかわからないが)一応真剣にアドバイスをしていると、自分なりに「どんなオトナに俺はなりたかったのか?」かと、半生を振り返れるのでオススメだ。

 

matcher.jp

 

さて、今どきの学生はどんな悩みをもっているんだろうか。

そんなに多くの学生さんに会ったわけではないが、Matcherにやって来るような悩み多き学生の悩みは以下のようなものだ。オジサンなりに「こんな風に考えればいいんじゃない?」を考えてみた。

 

自分に自信がない

話してみて、結構な割合で聞くのがこれ。 ちなみに新卒社員などの若手からもよく聞く。「そりゃあ、そもそも仕事自体やったことないしね・・・」とは思うものの、そういうことではないらしい。で、自分なりに何人もの学生と話して、自分なりに真剣に考えたところ、以下の公式があるんじゃないかと思う。

 

やりとげる自信 = ①:やりきる手順の理解 × ②:やりきれる経験

 

まず何かをやりとげる自信を得るためには、どうすればできるかを腹落ちして知っている必要がある。『理屈で理解する』ってことだ。どんな準備が必要で、どんな障害がおきる可能性があって、どうやったら回避できるか、とかだ。

 

で、もう一つはその理屈で発生しうることを、自分が対処できるか。自分の能力を『カラダで理解する』ということなんだと思う。この2点が十分に揃えば、「あ、自分はこれはやり遂げられる」という自信に繋がる。

 

よく、「学生時代はボランティアでうんたらかんたら・・・」と饒舌に話すものの、表情はさっぱり自信が無い学生さんがいるが、おそらく上記の①と②が揃っていない状態で、言葉だけ作り込んでいるんじゃないかな?と思う。

 

 

どんな人物が求められるのかわからない

これも結構多い。大手企業に内定した先輩とかに「なに話しました?」とか聞きまくったコが、自分を見失ってしまうのかもしれない。よく聞かれる。

 

自分は採用とかあまり担当したことないので、とても無責任だが、自分がたまーに採用の手伝いをする時は、「一緒に働きたいやつ」かを見る。新卒の場合、その人物がメンバーの時、同僚になったころ、上司になったころを想像して考えている。

 

①:その人物が、メンバーとして誠実に仕事をしそうか

基本的に企業は、お客様に価値を提供して、対価をいただいている。つまり誠実に仕事をしてくれないとお客様に迷惑がかかる。だから、メンバーとして、誠実に取り組んでくれそうというのは結構大切。

 

②:その人物が同僚として、強く事業を進められるか

次はその人物が一緒に同僚として働く姿をイメージする。組織を成長させるには、強い意志を持つ仲間が必要だ。なので自分なら、意志をもった人間と仕事がしたいと思う。良い仕事をしたいからだ。

 

③:その人物が上司として、邪悪でない正しいココロを持っているか

最後に、その人物が上司になったときに、「正しい方向に導いてくれる」かを想像する。ずるい人間や邪悪な人間は組織を正しい方向に持っていってくれない。

 

 

何がしたいかわからない

最後はこれだ。これもよくある。でも、よくよく話をしてみると、「何がしたいかわからない」ではなく、「何がしたいかを格好よく表現する方法がわからない」というのが本音のようだ。

 

「大手に入って、ハクのある経歴を身につけたい」「給料高い会社に入ってみんなに自慢したい」とか思ってるんだけど、さすがにそれを人事に話すわけにはいかない、といった類だ。で、格好いい話で語ろうとするけど、根っこは違うのでブレブレになったりする。

 

自分の学生の頃を思い出すと、自分は中学の頃から「メディア」の仕事がしたいと思っていた。その根っこは「自分がラジオ番組がテレビや雑誌が好きだった。秋元康みたいになりたい」そんだけだ。高尚な意識もなく、単に好きだっただけで、夢中になれる自信があったからだ。

 

「何がしたいか」を見つけるのは難しいけど、「何が好きか」は結構ある。

学生さんには、「自分が好きな仕事や会社があるなら、まずは何で好きかを考えてみたら?有名なだけじゃないでしょ?」と答えるようにしている。

 

まとめ

今は売り手市場と言われているようだが、学生さんもたくさん悩みをもっている。

で、その悩みって昔からあったような気もするし、普遍的な人間の気持ちなんだろう。オトナなら寄り添える類のものだ。

 

そんな悩んでいる学生さんの少しでもチカラになりたいと思っているオトナも周りに結構いるはずだ。

 

そんな意味ではMatcherはうまい架け橋になっているなーと思っているし、自分も、もう少し学生さんに付き合ってみようと思う。