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ホワイトボードを制するものが会議を制する!

かーみーです。前回会議のフィードバックの話を書いたので、その続き。

どうしたら良い会議ができるかな?って話。

karmie.hatenablog.com

 

ちなみに、私は滑舌が悪い。あと、声が通らない(「ちっちゃ!」と言われるほどではないが、「会議力偏差値」でいうと48くらいだと思う)。

 

ずっと営業とかプレゼンとかには縁が無かったわけだが、40を過ぎて天下の電通さんをメインクライアントにする営業マンになったことがある。「やべえ、毎週定例かよ。でも毎週パワポ作るのもしんどいしな」と、その時に自分なりにした工夫が今日のハナシ。

 

ホワイトボードを制するものが、会議を制する

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いきなり本題だが、会議や打ち合わせを仕切るためにはホワイトボードを見方につけるのが最強だ。

 

事前に議論するポイントをキッチリ伝えておけば、サッと全員を巻き込むことができる。アウトプットイメージも全員で確認でき、ズレも少ない。何より、事前の準備作業が少なくてすむ(準備は必要だ。どんな議論をするかはアタマの中でシミュレーションする必要がある。ただし清書するような作業時間は削ることができる)。

 

前日に3時間かけてパワポを作るのも良いが、あなたの作ったパワポが正しく合理的で、みんなに刺さるとは限らない。会議は生モノだし、そもそもあなたのプレゼンが完璧であるならば、会議や打ち合わせは不要なはずだ(みんなで持ち寄って合意するから会議なのだ)。

 

で、せっかくサラリーマンに産まれてきたなら、ピシッと会議などを仕切ってみたいものである。よしんば、会議を通じて良い仕事が出来れば最高だ。

 

というわけで、今回激オシするのが、ホワイトボードを活用することである。

 

ホワイトボードがお勧めな理由

①:「みんなの意見を汲み取ってるな〜」とホスピタリー感を醸し出すことができる

②:結構面倒な作業なので、ライバルが少ない

③:みんなの視線をホワイトボードに集中させることができる。リアルタイムに考えさせることができる

④:たとえ声がちっちゃくても、会議を仕切ることができる

⑤:議事録が超ラク

 

 

まず、①②はおわかりだろう。よく「おい新人、メモしとけ!」とかいう上司がいるように、メモは新人という風潮がある。率先してホワイトボードの前でマーカーを握ることは極めてハードルが低い。年少者でも、堂々と会議を仕切る布石を打てる。

 

大事なのは③だ。「良くできたパワポの資料」より、ホワイトボードの方がみんなの意識を集中させることができる。理由はかんたん。先読みされないからだ。あなたのペン先に視線を集中させることができる。

 

人は手元に資料があると、めくりたくなる。私も含めてせっかちな人は、1ページ目を説明している間に、最後まで読んでしまう。どんなに良い資料でも、会議室全体がじれったいムードになってしまう。

 

④も大切だ。ホワイトボードなら、あなたの書くスピード、喋るスピードで全員が考えることになる。司会者が会議全体を引っ張るため、たとえ小さな声でも全員に伝わるはずだ。また、会議の後にホワイトボードの写真をメールすれば、あっという間に議事録が完成する(⑤)。

 

じゃあ、次はどんな風にホワイトボードを書くかだ。難しく考える必要はない。これも大体セオリーがある。

 

リスト化・グルーピング化する(初級)

良く研修でみかけるやつだ。単純に会場から上がった意見を書き出すタイプ。

ただリストするだけでは芸が無いので、グループ毎にまとめると良い。気の利いた縦軸と横軸が描けると、ちょっとアタマいい感じになる。

ざっくり言うと、「様々な事象をどんなハコにまとめていくか?」という感じ。最終アウトプットは表になる。

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ベン図にする(初級)

グループ化した集団の関係性を整理するものだ。レッドオーシャンの市場で、白地領域を探すときにも使える。母集団の大きさ(売上や件数など)定量化した整理に有効。ライバルの発言に揚げ足をとって「先輩のハナシって、このちっぽけな領域ですよね?」とマウンティングする際にも使える。

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プロセスをまとめる(中級)

業務のフローや、遷移など「流れ」をまとめたものだ。分岐の樹形図なども近い。

一般的には横軸を時系列にして、順次横につなげていく感じになる(図では縦が時間・横は人)。スケジュールも同じような技法で整理することができる。各プロセスの打ち手を明確にするにも有用。

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構造を抽象化する(中級)

物事の関係性を、事象の繋がりで表現する。プロセスでまとめる程には事象が整理できていない場合に使う。「結局どうなってんのよ?」をまとめることが目的。

刑事ドラマで、「ガイシャ」を中心に人間関係図を描くシーンがあるが、あれに近い。結構クリエイティブだったりする。図を多用するので切れ者感を醸し出せる。

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ほとんどの議題は上記のような形でホワイトボードに整理することができる。初めは難しくても、場数が解決してくれるはずだ。

 

で、会議が終わったら写真を撮ってストックしておこう。パワポの元絵になる。

 

また、ビジネスの整理は大体似たような物なので、きっと応用できる日が来るはずだ。

 

せっかく一生懸命パワポを準備しても、誰も話を聞いてくれず、みんなのアタマの中に同じ絵を描けなければパワポに費やした時間はムダだ。だったら会議の前の15分でも、メモ帳に全体の構造を整理し、会議ではホワイトボードの前に座ってみよう。検討を祈る。